偽性思春期早発症を伴った肝芽細胞腫の 1 例

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  • ギセイ シシュンキ ソウ ハッショウ オ トモナッタ キモ ガ サイボウ シュ ノ 1レイ

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症例は2才8月男児の肝芽細胞腫で, 思春期早発症を初発症状とし, 開腹したが, 腫瘍が肝全体の80%以上を占めているため, 外科的切除不能で, 腫瘍試験切除に終ったが, 腹部大動脉内カテーテルからの5Fu持続注入とレ線照射により, 腫瘍の縮少, 臨床症状の改善思春期早発症の消失が得られ, 術後5ヵ月現在小康を保っている.思春期早発症を伴った小児の肝芽細胞腫, 肝癌はこれまでに10例を数えるのみである.肝芽細胞腫についての文献考擦を加えて, 症例を報告した.付記症例の中で尿中値については東大小児科のデータを借用した.本症例の内科的, 内分泌的検討の詳細は東大小児科白木・五十嵐らから報告の予定である.

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