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- 寺島 和光
- 神奈川県立こども医療センター泌尿器科
書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical Studies of Vanishing Testis
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抄録
1985年から1996年までの12年間にnonpalpable testisの診断で143例に手術を行い, このうち101例は明らかな精巣が発見されなかった.患側は左側が72例, 右側が27例, 両側が2例であった.手術ではまず鼠径管を開いて血管, 精管あるいは小塊を探し, 何も発見されない時はさらに外鼠径輪から陰嚢上部付近を調べ, 次いで内鼠径輪よりすぐ上で腹腔内および後腹膜腔を丹念に調べた.その結果101例のうち97例は精巣血管, 精管または小塊nubbinのいずれかが存在したのでvanishing testisと診断したが, 4例はこれらすべてが発見されなかった.小塊は79例に発見され, すべて鼠径管から陰嚢内に存在した.血管と精管の大多数は末端が鼠径管内かさらに下にあったが, 9例のみ内鼠径輪より上で盲端に終わっていた.しかし盲端に終わっているにもかかわらず陰嚢上部に小塊が存在し, 鼠径管内にはきわめて細い索状の組織が両者をつないでいるような症例もあった.小塊は組織学的にはほとんどが結合織や石灰化の所見であったが, 6例に明らかな精巣組織が認められた.腹腔鏡検査で血管や精管が内鼠径輪より上で盲端に終わっていればそれ以上の検査や治療は不必要であるという意見もあるが, そのように見えても陰嚢内に小塊が存在することがある.そして小塊に明らかな精巣組織を認める症例があるので, 将来の悪性化防止という観点からもこれは摘出すべきであろうと思われる.
収録刊行物
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- Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons
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Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 34 (4), 787-790, 1998
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204817144192
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- NII論文ID
- 110002121628
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- NII書誌ID
- AN00192281
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- ISSN
- 21874247
- 0288609X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可