腹腔鏡補助下に一期的回腸嚢肛門管吻合を行った潰瘍性大腸炎の 1 例

• 黒岩 実

  群馬県立小児医療センター外科

• 長嶋 起久雄

  群馬大学草津分院外科

• 鈴木 則夫

  群馬県立小児医療センター外科

• 高橋 篤

  群馬県立小児医療センター外科

• 池田 均

  群馬県立小児医療センター外科

• 土田 嘉昭

  群馬県立小児医療センター外科

書誌事項

タイトル別名

• Laparoscopy-Assisted Stapled Ileal Pouch-Anal Anastomosis for Ulcerative Colitis

抄録

症例は直腸狭窄と頻回の排便(20回以上/日)により著明なQOLの低下を来した16歳の女子高校生.鏡視下に結腸を授動し下腹部の小切開創より摘除, double stapling techniqueを用い一期的に回腸嚢肛門管吻合(IACA)を施行した.術後6カ月の時点で排便回数は6∿7回/日で, 就寝後の排便は消失し, nocturnal leakageやsoilingも認めない.腹腔鏡補助下大腸全摘, IACAは美容的に優れ, 一期的手術による治療期間の短縮と術後の良好な肛門機能が期待できるため, 小児期, 特に学童期の潰瘍性大腸炎に対する手術選択枝の1つとなりうると考える.

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 36 (4), 815-819, 2000

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• 潰瘍性大腸炎
• 回腸嚢肛門管吻合(IACA)
• 合併症

詳細情報

• CRID: 1390282679797886720
• NII論文ID: 110002147318
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.36.4_815
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000272584
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可