欠陥スピネルMgO・<i>n</i>Al<sub>2</sub>O<sub>3</sub>結晶の精密測定とその固溶領域

書誌事項

タイトル別名
  • Precise measurement of the crystal data and the solid solution range of the defective spinel, MgO nAl2O3.
  • 欠陥スピネルMgO・nAl2O3結晶の精密測定とその固溶領域〔英文〕
  • ケッカン スピネル MgO nAl2O3 ケッショウ ノ セイミツ ソクテイ ト ソノ コヨウ リョウイキ エイブン

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抄録

欠陥スピネルMgO・nAl2O3 (n>1) のいわゆるスピネル固溶領域はD. M. RoyらによってX線的定量法で, また, H. Saalfeldらによって高温X線回折で, 平衡状態図上に与えられているが, 当報では, X線回折によるスピネルの格子定数の精密測定をおもな手法として, この固溶領域の再検討を企画した.<br>スピネルの合成は, 熔融-急冷法, 焼成-急冷法, 離溶析出法, 反応対拡散法の4つの異なった方法で行なった. これらの合成スピネルの格子定数から, 格子定数-Al2O3mol% (図-2) で, Al2O3濃度を求め, 状態図上にプロットしてスピネル固溶領域を決定した.<br>この結果は, D. M. Royら, H. Saalfeldらの結果と一致しなかったが, まったく異なった4つの方法で合成した試料の測定結果が, 完全に合致した信頼性のきわめて高いスピネルの固溶領域を与えることができた.

収録刊行物

  • 窯業協會誌

    窯業協會誌 82 (952), 650-653, 1974

    公益社団法人 日本セラミックス協会

被引用文献 (6)*注記

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