病院と在宅におけるがん終末期患者のQOL : 看護記録の分析を通して

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  • Quality of Life between Cancer Patients Confined to a Hospital Versus those Living at Home : Survey and Analysis of the Nursing Records

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抄録

がん終末期患者のQOLを考える上での一助とすることを目的とし,病院で死亡した患者35名,在宅で死亡した患者21名,計56名を対象とし,患者の死亡前の看護記録を中心とした記録から死亡前4週間の患者の状況を自作調査用紙に転記した。調査内容は,(1)患者の背景,(2)食事,排泄,清潔行為,(3)家族など人との関わり,患者の自己表現,(4)患者の苦痛・不快なこと,(5)看護していく上で大切にしたこと,であり,本報では,(1)および(3)〜(5)について報告する。その結果,病院患者への告知の割合が低いことと患者の苦痛・不快が大きいこと,在宅患者は辛い状況の中で家族を想う気持ちや自分の現実を冷静に捉えている状況などが明らかになった。

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