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- 長田 久雄
- 東京都立保健科学大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Psychological Influence of the Elderly Simulation Program
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抄録
長寿高齢社会においては, 老化に伴う高齢者の日常生活行動の困難さや心理状態を, 多くの人が理解することが望まれる。この際, 高齢者疑似体験プログラムの活用が有用であると考えられる。本研究では, 高齢者疑似体験プログラム実施前後において, 参加者の高齢者の動作, 行動の困難度に対する評価と高齢者に対する意識, 態度がどのように変化するかを検討することを通して, こうしたプログラムの有効性を明らかにすることを目的とした。対象は, プログラム参加者323名(男性146名:平均年齢36.7±9.6歳, 女性177名:平均年齢33.8±7.9歳)であった。結果として, プログラム体験後には, 多くの動作と行動において困難度の評価が高くなり, 高齢者に対する意識と態度が共感的, 肯定的に変化した。意識や態度の変化は, 女性より男性の方が大きいことが示された。高齢者の疑似体験プログラムは, 高齢者の行動や心理を理解するために有効であると考えられる。
収録刊行物
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- 東京保健科学学会誌
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東京保健科学学会誌 4 (1), 38-46, 2001
日本保健科学学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679445226112
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- NII論文ID
- 110002345931
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- ISSN
- 2433149X
- 13443844
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可