Flow Volume Curveの面積の意義 : 気管支喘息の指標としての有用性

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  • SIGNIFICANCE OF AREA UNDER THE FLOW VOLUME CURVE-USEFUL INDEX OF BRONCHIAL ASTHMA

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抄録

flow volume curve (FV curve)の面積, すなわち, area under the flow volume curve (AUFVC)が, 肺機能の指標になるという報告があるが, AUFVCの意義は明らかにされていない。著者らは, AUFVCが呼気の運動量を反映することを証明したので報告する。その臨床応用としては, 喘息患者のFV curveの面積(AUFVC)が変化しやすいことよりAUFVCが, 個々の喘息患者の経過の指標として使用できるのではないかと考え, 当院に入院した気管支喘息患者20名の入院前後のAUFVCの改善率と1秒量, PEFR, FVCの改善率の相関を比較検討した。その結果, AUFVCの改善率は, 1秒量, PEFR, FVCの改善率と相関を示し, 改善率の変化は, 他の指標に比べ大きかった。FV curveの面積(AUFVC)は, 呼気の運動量を反映し改善率が大きい為に, 数値だけではなく視覚的にも大小を認識でき, 気管支喘息の経過の指標として有用であると思われた。

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 48 (7), 737-740, 1999

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (8)*注記

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