小児アトピー性皮膚炎患者の尿中Leukotriene E_4に関する臨床的検討 : 夜間の痒みとの関連について

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タイトル別名
  • CLINICAL EVALUATION OF URINARY LEUKOTRIENE E_4 LEVELS IN CHILDREN WITH ATOPIC DERMATITIS

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抄録

アトピー性皮膚炎患者において,見た目の重傷度より痒みの訴えが強く,特に夜間の痒みがその症状の増悪に関連することを日常診療上よく経験する.今回私達は3歳以上の小児アトピー性皮膚炎患者27名,男児14名,女児13名,平均年齢7.0±4.0歳を対象とし,アトピー素因のない5名をコントロールとして,生体内でのペプチドLTの生成を反映するとされる尿中LTE_4値を早朝第一尿で測定し,アトピー性皮膚炎の重症度と,夜間の痒みとの関連を検討した.尿中LTE_4値はアトピー性皮膚炎の重症度別では有意差がなかったが,夜間の痒みが強いほど高値を示し,夜間の痒みが重度の群で,軽度の群,コントロール群より有意に高値であった.アトピー性皮膚炎における夜間の痒みにロイコトリエンが何らかの関連がある可能性が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 48 (10), 1148-1152, 1999

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (17)*注記

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