キョウチクトウ花粉喘息に関する研究 : 第1報.キョウチクトウ花粉(雄しべ)アレルゲンについて

書誌事項

タイトル別名
  • The Clinical Investigation of the Bronchial Asthma Caused by the Pollen of Nerium Indicum : 1st Report. Nerium pollen Allergen Extract
  • キヨウチクトウ花粉喘息に関する研究-1-キヨウチクトウ花粉(雄しべ)アレルゲンについて
  • キヨウチクトウ カフン ゼンソク ニ カンスル ケンキュウ 1 キヨウチクトウ カフン オシベ アレルゲン ニ ツイテ

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抄録

著者は西日本一帯に広く分布しているキョウチクトウの花粉喘息について研究した.キョウチクトウの開花期は尼崎地区においては6月から10月までである.次ぎにその結果を示す.1.当アレルギー外来を本年秋季に訪れた喘息患者61例のうち皮内反応にてキョウチクトウ花粉喘息患者は16例であつた.2.この16例のキョウチクトウ花粉喘息のうち3例は他のアレルゲン皮内反応には陰性であつた.3.問診によりこの16例のキヨウチクトウ花粉喘息患者はキョウチクトウの開花期, とくに6, 7, 8, 9月に喘息症状増長をみた.4.キョウチクトウ花粉喘息のほとんどの症例はキョウチクトウの大部分が生育している尼崎市郊外の居住者である.5.このキョウチクトウ花粉喘息患者のうち2例にP-K反応をおこなつたところ, 1例が陽性で, その閾値は1:2^3であつた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 19 (3), 188-192,235, 1970

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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