病巣感染の臨床的研究 : 第3報 ヒト末梢血白血球ASO活性の臨床的意義に関する研究 : とくに結合織疾患における意義について

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Studies of Focal Infection : III. Clinical Application of ASO Activity in Blood Leucocytes of Patients with Connective Tissue Disorders and Other Diseases and of Healthy Controls
  • 病巣感染の臨床的研究-3-ヒト末梢血白血球ASO活性の臨床的意義に関する研究--とくに結合織疾患における意義について
  • ビョウソウ カンセン ノ リンショウテキ ケンキュウ 3 ヒト マッショウケツ

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抄録

慢性関節リウマチ(RA), リウマチ熱(RF), 汎発性紅斑性狼瘡(SLE), 気管支喘息(BA), 糖尿病(DM)および健康者(小児および成人)対照群につき, ヒト末梢血白血球ASO活性(C-ASO)を測定し次の成績を得た.1. C-ASO値の健康小児および成人における正常値はともに4倍未満であると推定された.2. 数疾患におけるC-ASO値のX±SEを比較すると, 高い方からSLE, RA, RF, BA, DMおよび健康者対照群となり, それぞれ8.21±0.52, 8.20±0.66, 6.29±0.40, 5.98±0.47, 5.81±0.44および2.92±0.13(倍)であった.これらの疾患においては, いずれも健康者対照群との間に有意な差が認められ, DMとの間においてもp<0.01で有意な差があった.3. RA関節症状の悪化期, RFの活動期および両疾患の感染病巣剔除前におけるC-ASO値は, それぞれ軽快期, 非活動期および病巣剔除後よりも高く有意な差を認めた.4. C-ASO値は感染病巣剔除および超短波照射による誘発試験後に高率に一過性上昇を示したので, 病巣診断に使いうる可能性がある.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 25 (6), 509-518,538-53, 1976

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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