実験喘息の基礎的研究 : II. 同種抗体で感作されたモルモットにおける一過性気道狭窄

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タイトル別名
  • STUDIES ON EXPERIMENTAL ASTHMA : II. Transient Airway Narrowing in Guinea Pigs Passively Sensitized with Homocytotropic Antibodies
  • 実験喘息の基礎的研究-2-同種抗体で感作されたモルモットにおける一過性気道狭窄
  • ジッケン ゼンソク ノ キソテキ ケンキュウ 2 ドウシュ コウタイ デ カン

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抄録

気道狭窄の可変性は, ヒト気管支喘息の特徴のひとつである.再現性の高い, 可変的な気道狭窄をモルモットで作製した.1. 抗卵白アルブミン同種抗体を含む血清0.2mlずつモルモットに静注.1, 4, 8, 21日後に500μgの抗原静注によりおこる症状をAmbrusの方法で評価した.同様に感作された別のモルモットより得た気管について, 試験管内でアナフィラキシーをおこす抗原の最小量(試験管内抗原闘値)から, 感作の程度を測定した.また, 試験管内アナフィラキシーの時間的経過を観察した.2. 呼吸困難を経過した10例中ショック死した1例以外は, すべて15分以内に回復した.症状の度合と試験管内抗原闘値との間に有意の逆相関関係があった(p<0.01).3. 低酸素状態下で, 試験管内アナフィラキシーの収縮の半減時間は8分内外であった.潅流液中への酸素補給を増すと, 収縮の高さは増さずに, 半減時間が延長した.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 28 (3), 327-332, 1979

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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