Candida によると思われる Hypersensitivity Pneumonitis の臨床的検討

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タイトル別名
  • HYPERSENSITIVITY PNEUMONITIS PROBABLY INDUCED BY CANDIDA ALBICANS
  • Candida ニヨル ト オモワレル Hypersensitivity Pn

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抄録

hypersensitivity pneumonitis の1症例について, 臨床的およびアレルギー免疫学的検討を加え, 以下の成績の示すごとく Candida によると考えられる結果を得た.1. Candida アレルゲンエキス (×10^4) による皮内反応では, 即時型反応陰性で, 5時間後の late reaction は強陽性を示した.2. Candida (×10^2) による吸入誘発試験では, 即時型反応軽度陽性で, 吸入8-10時間後にかけて最も強い呼吸器症状が出現し, 同時に発熱, 頭痛, 関節痛, 筋肉痛などの症状をともなった.また吸入24時間以後には湿性ラ音(小水泡音)を聴取し, 胸部レ線上び慢性の micronodule が認められた.3. 関与する抗体としては, Candida に対する沈降抗体が認められたが, IgE, IgG S-T S は証明しえなかった.4. 関与する血液細胞としては, 吸入誘発後好中球の増加が最も著明であり, 数時間遅れて単球の増加も認められたが, その他の血液細胞の変動はほとんど認められなかった.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 28 (8), 640-646, 1979

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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