In Vitroでのヒトリンパ球免疫グロブリン産生における免疫抑制剤の効果とその作用機序 : 第2編 リンパ球SubpopulationへのGlucocorticoidの作用

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECT OF IMMUNOSUPPRESSANTS ON IN VITRO IMMUNOGLOBULIN PRODUCTION OF HUMAN LYMPHOCYTES : II. Glucocorticoid Sensitivity of Human Lymphocyte Subpopulations
  • In Vitroでのヒトリンパ球免疫グロブリン産生における免疫抑制剤の効果とその作用機序-2-リンパ球SubpopulationへのGlucocorticoidの作用
  • In Vitro デ ノ ヒト リンパキュウ メンエキ グロブリン サンセイ

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抄録

ヒト末梢血リンパ球をTリンパ球とBリンパ球に分離し, それぞれのsubpopulationへのprednisolone(PSL)の影響を, Ig産生とDNA合成を指標とし調べた.またリンパ球subpopulationのPSL結合能についても検討し, 以下の結果を得た.1) 低濃度(0.1μg/ml)のPSLはTリンパ球のDNA合成を抑制したが, Bリンパ球は高濃度(10μg/ml)のPSLにも比較的抵抗性を示した.低濃度のPSLで処理したTリンパ球にはIg産生でのhelper機能の亢進がみられたが, 高濃度のPSL処理では抑制された.したがってTリンパ球はBリンパ球よりPSLに感受性であることがわかった.またTリンパ球においては, suppressor T cellはhelper T cellより感受性の高いことが示唆された.2) Tリンパ球とBリンパ球のPSL結合能に関しては, 解離定数, 結合部位数に差はなく, PSL感受性と結合能の間には明らかな関連は得られなかった.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 29 (3), 108-114, 1980

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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