抗原または Mitogen 刺激によるリンパ球の活性化に及ぼす Chemical Mediators (Histamine, Bradykinin, Serotonin, Acetylcholine) の影響
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- 藤原 英憲
- 日本医科大学微生物学免疫学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- EFFECT OF CHEMICAL MEDIATORS (HISTAMINE, BRADYKININ SEROTONIN AND ACETYLCHOLINE) ON ANTIGEN- OR MITOGEN-INDUCED LYMPHOCYTE ACTIVATION
- コウゲン マタハ Mitogen シゲキ ニヨル リンパキュウ ノ カッセイカ
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抄録
近年, IgE によって mediate されるアレルギー反応の chemical mediator である histamine または bradykinin が, 標的細胞からの histamine の遊離を抑制するのみでなく, 遅延型アレルギー性反応または細胞性免疫応答の発来を阻止することが報告されてきた.今回, 私は IgE で mediate されるアレルギー性反応の chemical mediator (histamine, bradykinin, serotonin, acetylcholine) が, 抗原または mitogen (PHA, Con A, LPS) によって誘導されるリンパ球の活性化に及ぼす影響について検討した.その結果は次のとおりである. 1) 抗原で誘導されるリンパ球の活性化は, histamine (10^<-4>-10^<-5>M) または bradykinin (10^<-5>M) の処理によって有意に抑制された.また, serotonin の処理によっては軽度に抑制される傾向を示したにすぎず, また, acetylcholine の処理によっては何らの抑制作用も認められなかった. 2) mitogen (PHA, Con A) で誘導されるリンパ球の活性化は, 10^<-4>M serotonin の処理によって抑制されたが, acetylcholine によっては何らの抑制効果も認められなかった. 3) 抗原またはmitogen (Con A) によって誘導されるリンパ球の活性化に対する histamine または bradykinin の抑制効果は, H_1antagonist (dexchlorpheniramine) によって阻止されなかったが, H_2-antagonist (cimetidine) によってかなりよく阻止された.これらの結果は, histamine または bradykinin によるリンパ球の活性化の阻止は, リンパ球の H_2 receptor を介するものであろうことを示唆している.また, このことは, 即時型過敏反応はそれに引続いて起こる細胞性免疫反応に影響を及ぼすものであることを示す.
収録刊行物
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- アレルギー
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アレルギー 31 (1), 29-37, 1982
一般社団法人 日本アレルギー学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204970749184
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- NII論文ID
- 110002412604
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- NII書誌ID
- AN00012583
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- ISSN
- 13477935
- 00214884
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- NDL書誌ID
- 2480021
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可