Slow Reacting Substance (SRS) に関する研究 : 3^H-RBL-1 SRSと合成Leukotriene D_4(LTD_4)の高速液体クロマトグラフィーならびに部分精製SRS-AとLTD_4の若干の平滑筋に対する活性の比較検討

書誌事項

タイトル別名
  • STUDIES ON SLOW REACTlNG SUBSTANCE (SRS) : Comparison of Naturally Occurring, Radiolabeled SRS and Synthetic Leukotriene D_4 (LTD_4) on High Performance Liquid Chromatography, and of Partially Purified SRS-A and LTD_4 on the Activity of Smooth Muscle Preparations of Guinea Pig
  • Slow Reacting Substance(SRS)に関する研究--3H-PBL-1 SRSと合成Leukotriene D4(LTD4)の高速液体クロマトグラフィーならびに部分精製SRS-AとLTD4の若干の平滑筋に対する活性の比較検討
  • Slow Reacting Substance SRS ニカンスルケンキュウ

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抄録

rat basophilic leukemia (RBL-1) cellにCa ionophore A23187と3^H-arachidonic acidを作用させ, 高度に精製して得た3^H-SRSと合成LTD_4(LTD_4)の高速液体クロマトグラフィー上における動態を2種の溶媒系を用いてradioactivity, 280nmのUV吸収およびモルモットの回腸を用いた生物活性を指標として検討した.その結果, これらの活性部位および吸収部位はいずれの溶媒系を用いても同一部位に認められた.したがって, 高度に精製されたSRS-AはLTD_4と同一構造を有することがさらに示唆された.感作モルモット肺に抗原を作用させて得られたSRS-Aを有機溶媒およびAmberlite XAD-8を用いて部分精製(部分精製SRS-A)し, 部分精製SRS-A摘出モルモット回腸, 気管および肺実質における収縮活性をLTD_4のそれと比較検討した.その結果, 部分精製SRS-AとLTD_4のこれらの平滑筋収縮活性には若干の相違がみられたことから, naturalのSRS-Aは, LTD_4とは構造的にわずかに異なる可能性が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 32 (1), 46-56, 1983

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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