気管支喘息小児におけるダニ抗原(Dermatophagoides farinae)刺激及びPhytohemagglutinin刺激時のインターロイキン-2反応性ならびに産生能について

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  • DERMATOPHAGOIDES FARINAE-SENSITIZED LYMPHOCYTES IN ASTHAMTIC CHILDREN AS EVALUATED BY INTERLEUKIN-2 (IL-2) PRODUCTION AND ACQUISITION OF IL-2 RESPONSIVENESS

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抄録

ダニ抗原RAST陽性, 即時型皮膚反応陽性の気管支喘息患者25例においてPHAあるいはダニ抗原(Dermatophagoides farinae)刺激培養末梢血リンパ球のインターロイキン-2(IL-2)反応性ならびに産生能について検討した.対照としてアトピー性疾患の症状を示さないダニ抗原の皮膚反応陰性の健康人13例につき検討した.気管支喘息患者においてPHA刺激下末梢血リンパ球のIL-2反応性ならびに産生能は健康人と比較して差はみられなかった.気管支喘息患者においてはダニ抗原添加培養末梢血リンパ球のIL-2産生およびIL-2反応性の誘導が認められ, それはダニ抗原のRAST, 即時型皮膚反応陽性者でのみ認められ, ダニ抗原陰性, 卵白抗原陽性者ではみられなかったところから, 抗原特異的と考えられた.HDを用いた減感作療法により症状が軽減した気管支喘息患者では, ダニ抗原添加によるIL-2反応性は減感作療法前の症例群に比較して減少していた.IL-2産生能に関しても同様の傾向をえたが, 検討例数が少なく統計学的には有意差を認めなかった.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 36 (7), 351-357, 1987

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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