アスカリス抗原感作モルモットにおける特異抗体及び抗体産生細胞の変動に関する研究

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タイトル別名
  • A STUDY OF SPECIFIC ANTIBODY LEVELS IN A GUINEA PIG LATE PHASE BRONCHOCONSTRICTION MODEL

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抄録

アスカリス抗原感作モルモットの血中特異抗体及び抗体産生細胞の変動推移を二重免疫拡散法とreverse hemolytic plaque assay(RHPA)法で測定した.抗原チャレンジーを行うと, 即時型反応にひきつづき遅発型反応を認めるものがあった.血中特異抗体は2回ブースター後の6週目に高値となり, IgE産生細胞もほぼ同じ時期に最も多く認めた.この血中特異抗体値とIgE産生細胞の最高値の時期にはまた遅発型反応が最も発生しやすかった.また, 遅発型反応陽性群は陰性群よりも沈降抗体量が多かったが, 陽性群の抗体力価と気管支収縮反応の間には特に相関はみられなかった.以上の所見は, 遅発型気道反応の発生には特異抗体の関与することを示唆している.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 37 (2), 94-98, 1988

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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