モルモット肺内のニューロキニンA・ニューロキニンB・サブスタンスPの高速液体クロマトグラフィー及びラジオイムノアッセイによる定量

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  • QUANTIFICATION OF NEUROKININ A, NEUROKININ B, AND SUBSTANCE P IN THE GUlNEA-PIG LUNG BY HIGH PERFORMANCE LIQUID CHROMATOGRAPHY AND SUBSEQUENT RADIOIMMUNOASSAY

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抄録

モルモット肺を対象に, ニューロキニンA(NKA)・ニューロキニンB(NKB)・サブスタンスP(SP)を, 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分離精製後, ラジオイムノアッセイ(RIA)にて測定した.モルモット肺には, NKAは2.26±1.18pmol/g wet lung, SPは4.46±1.33pmol/g wet lung存在し, NKAはSPの約半量であった.それに対して, NKBは今回の方法では検出されなかった.動脈血漿中にも各タヒキニンは検出されたがその量は極めて少なかった.標準NKA及びSPの保持時間以外にも, NKA-immunoreactivity, SP-immunoreactivityを認め, それぞれの代謝産物である可能性が推察された.今回の結果と, NKAの高い気道収縮活性を考え合せると, 気道収縮に関してはSPよりもNKAの方がその関与が大きい可能性が推察された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 37 (3), 147-156, 1988

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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