小児期におけるスギ花粉感作の研究 : 第1編 小児気管支喘息におけるスギ花粉感作に影響を及ぼす環境因子の検討

書誌事項

タイトル別名
  • ENVIRONMENTAL AND IMMUNOLOGICAL SURVEY OF SENSITIZATION WITH JAPANESE CEDAR (CRVPTOMERIA JAPONICA) POLLEN IN CHILDREN : Part 1 Environmental Factors Influencing Sensitization with Japanese Cedar (Cryptomeria japonica) Pollen Among Asthmatic Children

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抄録

気管支喘息児において, スギ抗原に対する皮膚反応の陽性率は, 最近10年間で著しい上昇を認めた.この原因を検討するため, 埼玉県内の4地点におけるスギ森林面積, スギ花粉飛散状況, 自動車保有台数などの環境因子とスギ皮内反応陽性率との比較を行った.結果は, スギ森林面積, 花粉飛散量は西地点に多かったが, 皮内反応陽性率は他の3地点も同様に高く, 花粉量と共に自動車などによる大気汚染などの環境因子がスギ抗原感作に関与していることが予測された.年齢別では3歳より陽性が認められ, 10-12歳でかなり高い陽性率を示し, 今後低年齢化が進むことも予想された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 37 (11), 1065-1071, 1988

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (9)*注記

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