八丈島におけるスギ花粉調査成績

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タイトル別名
  • RESULTS OF A SURVEY OF JAPANESE CEDAR POLLINOSIS IN HACHIJYOJIMA

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抄録

八丈島住民のうち坂下地区 (三根, 大賀郷) および坂上地区 (樫立, 末吉, 中之郷) における15歳以上の7946名を対象としてスギ花粉症のアンケート調査を行ったところ回収率は21.3%であり, 春先 (2月末から3月下旬) に鼻症状3項目以上と眼症状2項目とを同時に有する例は坂下地区で1.8%, 坂上地区で0.3%であり, 八丈島住民のうち1.5%にスギ花粉症を疑わせる例が見出された。有症状例に行ったスクラッチテストで9.2%の例がスギ抗原陽性であり, IgE RAST score 2以上の例は12.1%であった。平成4年2月11日から3月31日までの最高スギ花粉飛散数は坂下地区で3月6日に74個/cm^2であり, 坂下地区では同日の127個/cm^2であった。東京から290kmも離れた大海の孤島である八丈島においても, わずかではあるがスギ花粉症の存在が認められた。

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 46 (11), 1114-1122, 1997

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (17)*注記

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