小児における皮内反応について : 第1報 ヒスタミン皮内反応の年齢差

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タイトル別名
  • SKIN TEST REACTIVITY TO HISTAMINE IN CHILDHOOD

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抄録

小児におけるヒスタミンに対する皮膚反応性の年齢的変化を検討すると共に, 皮内反応の陽性コントロールとしての至適濃度を知るために, 年齢0〜36歳のアレルギー患者125例に対して2塩酸ヒスタミン1×5^<-5>mg/mlから1×5^<-2>mg/mlまでの5倍希釈系列溶液を用いて皮内反応をおこなった。膨疹・発赤は共に用量依存的に増大した。膨疹は0〜5歳群で他の3群に比べ小さかった。6〜10歳群と11〜15歳群で差はなく, 16歳以上群は他の3群に比べてヒスタミンに対する皮膚反応性は有意に強かった。発赤は0〜5歳群では他の3群に比べて有意に弱かった。また, 陽性コントロールとしての濃度は1×5^<-2>mg/mlと1×5^<-3>mg/mlの間が至適濃度と思われた。

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 42 (5), 643-648, 1993

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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