尿中Leukotriene E_4測定法の基礎的検討

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タイトル別名
  • FUNDAMENTAL STUDIES ON THE MEASUREMENT OF URINARY LEUKOTRIENE E_4

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抄録

peptidoleukotrienes (LTs)の尿中の安定代謝産物であるLTE_4の測定法について基礎的検討を行い, 下記の成績を得た. 1)尿の2mlに^3H-LTE_4を添加し, C18ミニ・カラムでLTE_4を抽出したのち, HPLCでさらに精製し, 得られた分画をEIAで測定Lた. 2)抽出・精製操作での全回収率は35.3±0.9%であり, 回収率で補正して測定値を算出した. 3) C18ミニ・カラムからLTE_4を溶出する前に, カラムを酢酸エチルで洗い妨害物質を除去した. 4)本法を用い測定したアスピリン喘息患者の尿中のLTE_4は358.9pg/mg・cr(n=7), 非アスピリン喘息患者では77.9pg/mg・cr(n=5)であった. 5)2症例で, 症状の改善にともなって, 尿中LTE_4の低下がみられた. 本法により, 少量(2ml)の尿検体よりLTE_4を測定することが可能となり, 今後気管支喘息患者の病態を解析する上で, 有用な方法になりうると考えられた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 43 (2-1), 127-133, 1994

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (5)*注記

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