Fluticasone Propionateの鼻粘膜上皮細胞からのGM-CSF, IL-6, IL-8産生抑制作用

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タイトル別名
  • FLUTICASONE PROPIONATE REDUCED THE PRODUCTION OF GM-CSF, IL-6 AND IL-8 GENERATED FROM CULTURED NASAL EPITHELIAL CELLS

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抄録

鼻アレルギー患者の鼻粘膜上皮層内や鼻茸上皮層内には多数の肥満細胞, 好酸球, リンパ球が存在しその発症に重要な役割を果たしている. グルココルチコステロイドの一種であるfluticasone propionate (FP)の投与により鼻粘膜上皮層内の肥満細胞, 好酸球の出現は鼻アレルギー症状の改善に一致して減少する. 我々は鼻粘膜上皮細胞が産生するサイトカインが肥満細胞, 好酸球, リンパ球の集積に関与していると考えFPのサイトカイン産生抑制効果についてin vitroの実験で検討した. その結果GM-CSF, IL-6, IL-8はFP10^<-5>Mより鼻粘膜上皮細胞からのサイトカイン産生を有意に抑制した. また鼻粘膜上皮細胞をFP10^<-5>Mを添加して6日間前培養した後, 続いてFP無添加で6日間培養した. 後半6日間の培養上清中のサイトカインの産生を定量した結果GM-CSFの産生抑制の持続が確認された. 以上よりFPには鼻粘膜上皮細胞からのGM-CSF, IL-6, IL-8の産生を抑制する効果が認められた. またFPとの前培養によってCM-CSF産生抑制効果が持続した.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 43 (3), 441-447, 1994

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (3)*注記

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