喘息テレメディスンシステムによる入院の回避

• 國分 二三男

  昭和大学第一内科

• 中島 重徳

  近畿大学ライフサイエンス研究所

• 伊藤 幸治

  同愛記念病院

• 牧野 荘平

  東京アレルギー疾患研究所

• 北村 諭

  自治医科大学呼吸器内科

• 福地 義之助

  順天堂大学医学部呼吸器内科

• 眞野 健次

  帝京大学医学部内科

• 佐野 靖之

  同愛記念病院アレルギー呼吸器科

• 井上 洋西

  岩手医科大学内科学第三講座

• 森田 寛

  東京大学医学部附属病院呼吸器内科

• 福田 健

  獨協医科大学医学部アレルギー内科

• 秋山 一男

  国立相模原病院臨床研究部

• 足立 満

  昭和大学第一内科

• 宮本 昭正

  日本臨床アレルギー研究所

書誌事項

タイトル別名

• HOSPITALIZATION REDUCTION BY AN ASTHMA TELE-MEDICINE SYSTEM

抄録

喘息管理は吸入ステロイド薬を中心とする抗炎症治療により飛躍的に向上した.しかし, 外来管理だけではコントロールできず重篤な発作により入院を繰り返す喘息患者が少なからず存在する.これまでに我々は, このような患者を対象に遠隔医療技術を用いて在宅における肺機能を正確に把握し, これに基づいて看護婦が主治医を補佐して継続的な個別の電話指導を行う「喘息テレメディスンシステム」による治療効果を検討してきた.今回, 入院リスクが高い患者を過去の緊急外来回数から選択し, 多施設比較対照試験によって本システムの入院の回避に対する有効性を検証した.その結果, 試験群と対照群の比較において, 入院回数に有意な差が認められ, 83%の入院が回避されることが確認されると共に, 肺機能, 症状も改善されることが示された.その理由として継続的な肺機能のモニターにより増悪が早期に検知され, 吸入ステロイド薬を中心とするコントローラー薬のコンプライアンスが維持され, さらにゾーンシステムに基づいて増悪の早期に適切なレリーバー薬にて対処され得たことが考えられた.

収録刊行物

• アレルギー

  アレルギー 49 (1), 19-31, 2000

  一般社団法人 日本アレルギー学会

キーワード

• asthma
• hospitalization
• intervention
• monitoring
• tele-medicine

詳細情報

• CRID: 1390282679958742912
• NII論文ID: 110002425876
• NII書誌ID: AN00012583
• DOI: 10.15036/arerugi.49.19
• ISSN: 13477935
• ISSN: 00214884
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000132366
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可