同時多項目特異IgE測定法MAST-26の臨床的有用性に関する検討

• 中川 武正

  聖マリアンナ医科大学内科

• 駒瀬 裕子

  聖マリアンナ医科大学内科

• 池澤 善郎

  横浜市立大学医学部皮膚科

• 相原 道子

  横浜市立大学医学部皮膚科

• 岩崎 栄作

  同愛記念病院小児科

• 大久保 公裕

  日本医科大学耳鼻咽喉科

• 長谷川 真紀

  国立相模原病院アレルギー科

• 秋山 一男

  国立相模原病院臨床研究部

• 宮本 昭正

  日本臨床アレルギー研究所

書誌事項

タイトル別名

• EVALUATION OF MAST-26, NEWLY DEVELOPED SYSTEM FOR THE DETECTION OF IgE ANTIBODIES

抄録

MAST-26は, 血清量200μlで26項目のアレルゲンに対する特異IgEを同時に測定できる新しい評価方法である.今回MAST-26のアレルゲン特異IgE抗体のスクリーニング法としての有用性を検討するため, 5施設から得たアレルギー疾患患者100人の血清を対象としてMAST-26による特異IgEの測定を行った.その結果, 全患者の14%で同時に10種類以上のアレルゲンが陽性と判定された.また, 全症例を重症度別に分類した場合, 重症度が高い患者ほど, より多くのアレルゲンに対し陽性を示す傾向が認められた.CAP RASTとの相関を検討した結果, 多くの項目でCAP RASTと良好な相関を示した.また, 皮内試験との相関についても高い一致率を示した.以上より, MAST-26は特異IgEのスクリーニング検査として有用であると考えられた.

収録刊行物

• アレルギー

  アレルギー 49 (4), 335-344, 2000

  一般社団法人 日本アレルギー学会

キーワード

• allergen
• CAP RAST
• IgE
• MAST-26

詳細情報

• CRID: 1390282679957531264
• NII論文ID: 110002426379
• NII書誌ID: AN00012583
• DOI: 10.15036/arerugi.49.335
• ISSN: 13477935
• ISSN: 00214884
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000238690
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可