通年性アレルギー性鼻炎に対する免疫療法の治療成績とその評価

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タイトル別名
  • CLINICAL EFFICACY OF IMMUNOTHERAPY WITH HOUSE DUST IN THE PATIENTS WITH PERENNIAL NASAL ALLERGY

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抄録

免疫療法は現在ではその有効性が認知されているが, 患者の年齢, 重症度と効果の関係については不明な点があり, 今回この点につき検討した.1993年1月から1999年4月までの間に当科アレルギー外来で1年以上免疫療法をうけ, 維持量に達しているハウスダスト・ダニを主抗原とする鼻アレルギー患者51名を対象に治療効果を検討した.トリイ社製治療用ハウスダストエキスを用い, 50%増量法で行った.治療前とおよそ半年後, 1年後, 2年後の自覚症状, 血清総IgE量, 血清中のヤケヒョウヒダニ特異的IgE, 血中好酸球数を評価項目とした.軽快率は, 小児では64%, 成人では69%で有意差はみられず, 年齢は治療効果を左右しなかった.免疫療法開始前に重症であるほど, 治療に対して満足な効果が得られにくかった.免疫療法後の末梢血好酸球数は漸減の傾向がみられ, 治療開始前の好酸球数が高値であるほど治療効果が乏しかった.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 49 (8), 627-633, 2000

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (16)*注記

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