Phytohemagglutinin(PHA)刺激リンパ球増殖反応に及ぼすヒト血清の年齢依存的抑制作用 : 血清α_2-Macroglobulin濃度との間連について

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  • AGE-DEPENDENT CHANGES IN INHIBITORY EFFECT OF HUMAN SERA ON PHYTOHEMAGGLUTININ (PHA)-STIMULATED LYMPHOCYTE PROLIFERATION : Its Relationship to Serum α_2Macroglobulin

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抄録

phytohemagglutinin(PHA)刺激リンパ球増殖反応に及ぼす正常人血清の影響について年齢因子ならびに血清α_2macroglobulin(α_2-m)濃度との間連について検討した.また, アトピー型気管支喘息患者血清の影響について同年齢正常人血清と比較検討した.suboptimal doseのPHA濃度(3.0μg/ml)で年齢依存的抑制作用を認めた.即ち20歳以下の若年者血清及び61歳以上の老歳者血清は成人者血清に比し有意な抑制作用を示し, 特に5歳以下の若年者血清に著しい抑制作用があった.アトピー型気管支喘息患者血清と正常人血清ではPHA刺激リンパ球増殖性反応に及ぼす影響には有意差はなかった.血清α_2-m濃度と年齢依存的抑制作用は有意に相関していた.正常人血清より精製したα_2-mは濃度依存的抑制作用を示した.以上のことから正常人血清の年齢依存的抑制作用は血清α_2-m濃度の違いにもとづくものと推察された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 34 (1), 62-69, 1985-01-30

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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