Enzyme-Linked Immunosorbent Assayによる抗アスペルギルス(Aspergillus fumigatus)IgG抗体の検出 : 抗ヒトIgGマウスモノクローナル抗体の応用を中心に

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  • ENZYME-LINKED IMMUNOSORBENT ASSAY OF SERUM IgG ANTIBODIES TO ASPERGILLUS FUMIGATUS ANTIGEN USING MOUSE MONOCLONAL ANTIBODY TO HUMAN IgG

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抄録

血清中抗アスペルギルス(A.fumigatsu)IgG抗体の測定をマイクロプレートを使用したenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)により行った.標識抗体としてアルカリ・フォスファターゼで標識したアフィニティー精製抗ヒトIgGヤギ血清と抗ヒトIgGマウスモノクローナル抗体を用い, それぞれELISA(goat), ELISA(mono)とした.同時に二重免疫拡散法(DD), counterimmunoelectrophoresis(CIE)についても検討し, 以下の結果をえた.(1)肺アスペルギローマとアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)患者のIgG抗体価は有意に高値を示したのに対し, 気管支喘息患者のIgG抗体価は正常対照者と同様に低値を示した.(2)DDあるいはCIE陽性群と陰性群とでIgG抗体価を比較すると, いずれも陽性群で高い傾向が窺われた.(3)検出法による感度はELISA(mono), ELISA(goat), CIE, DDの順で高かった.(4)ELISA IgG値はABPA患者の早期診断と, 病勢を示すマーカーとして有用であった.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 34 (3), 162-172, 1985

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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