Read/Search this Article
Abstract
本発表は,思考動詞の分析を通して,(1)「語の意味」をできるだけ明示的に分析するための方法,(2)「概念の分類」ではなく「語の用法」を反映させるような形で語彙を体系的に整理するための方法,の実践を試みたものである。共起する内容節の文末形式(「カ」の有無,ムード形式の有無など)や意味的特徴の観察から対立点を抽出し,思考動詞の使用環境をA〜Gの7つに類型化した。[table]この7つの類型に対して,個々の語は「A〜Gのどこに属するか」ではなく,「A〜Gのどの範囲をカバーするか」という観点から記述されるべきものである。これによって,語彙体系のイメージを実証的に示すことができるのみならず,個々の動詞の意味記述を「デジタル的」に行うことができる。(例)「考える」…A・B・C・D・E・G「思う」…C・D・E・F・G「検討する」…A・B「思いつく」…C・Dまた,内容節の接続形式「〜コト」と「〜ト」の使い分けに関して,従来の文法研究が指摘していない新たな言語事実も提示した。
Journal
- Kokugogaku : studies in the Japanese language [List of Volumes]
-
Kokugogaku : studies in the Japanese language 52(3), 98, 2001-09-29 [Table of Contents]
The Society of Japanese Linguistics