低アミロース米品種における米の食味評価とブレンド適性

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タイトル別名
  • Palatability and Suitability for Blending of Low-Amylose Rice of Seven Cultivars
  • テイアミロースマイ ヒンシュ ニ オケル コメ ノ ショクミ ヒョウカ ト ブレンド テキセイ

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抄録

全国の主要な低アミロース米7品種を供試して, 低アミロース米品種の食味とブレンド適性を検討した. 低アミロース米品種の食味には品種間差が認められるとともに, 生産年の違いによる食味の安定性も品種によって異なった. 食味における交互作用の有無を解析した結果, 品種と生産年および作期との間には交互作用は認められなかった. これらの結果より, 低アミロース米品種は一般飯米用品種とは異なり, 生産年や作期の違いによって品種間における食味の相対的な差が変化しにくいことが明らかとなった. 低アミロース米品種におけるブレンド比率別の食味は, 食味評価が不十分なブレンドされる品種(ベース品種)では概して50%が, 食味評価が優れるベース品種では25%が最も優れた. 食味評価が不十分なベース品種では, 低アミロース米品種を用いることによる食味改善効果は認められるものの, コシカリと同程度の食味レベルまでには至らなかった. 一方, 食味評価が優れるベース品種においては, 低アミロース米品種を用いることによりコシヒカリと同程度の食味レベルに改善することができた. ブレンド米の食味についてブレンド比率間と低アミロース米品種間の分散成分の値を比較すると, ブレンド比率間の分散成分の方が低アミロース米品種間の分散成分より大きかったことから, ブレンドによる食味改善効果は, ブレンド比率の影響を大きく受けることが示唆された.

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