タバコにおけるモモアカアブラムシ(半翅目:アブラムシ科)およびその天敵昆虫の季節的発生消長,ならびにタバコの昆虫リスト

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  • タバコ ニ オケル モモアカアブラムシ ハンシモク アブラムシカ オヨビ ソノ テンテキ コンチュウ ノ キセツテキ ハッセイ ショウチョウ ナラビニ タバコ ノ コンチュウ リスト

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抄録

1996-2000年の5年間に、京都府立大学農学部附属下鴨農場(京都市左京区下鴨)においてタバコNicotiana tabacum L.(品種MC-1)を栽植し、寄生したモモアカアブラムシMyzus persicae(Sulzer)およびその天敵昆虫群の季節的発生消長を調査した。また、調査圃場で発生が確認された昆虫のリストを作成した。モモアカアブラムシは、毎年5月下旬から12月までの間に4回にピークをもつ発生消長を示し、発生量は7月または9月に最多となった。本種の天敵昆虫として5目8科18種、またそれらの捕食寄生バチ9種の発生を確認した。捕食性昆虫のいくつかの分類群および捕食寄生バチは、モモアカアブラムシの発生量の増減に同調した発生消長を示し、大きな影響を及ぼしていたことが示唆された。調査圃場のタバコからは5目19科33種の食植性および食菌性昆虫、ならびにそれらの捕食寄生バチ5種の発生を確認した。タバコにおけるモモアカアブラムシの特徴的な発生消長および天敵昆虫群構成を、タバコのもつ特性と関連して考察した。

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