呼気試験と超音波法の対比

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  • Comparison between <SUP>13</SUP>C-octanoic acid breath test and ultrasonography or evaluation of gastric emptying

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抄録

非侵襲的な固形食の胃排出検査法として13C-octanoi cacid呼気試験が用いられつつある.われわれはこれまで超音波法を, 非侵襲的な胃運動機能検査法として臨床応用してきたが, 今回呼気試験と超音波法の二つの結果を比較した.17名のFunctiollal dyspepsia (FD) 患者と10名の健常人を対象とした.13C-octanoic acid 100mgを加えた卵黄でスクランブルエッグを作り, ご飯の上にのせた後市販の親子丼の素をかけて424kcalの固形試験食とした.試験食を摂取後, 超音波法は座位で3時間まで15分間隔で観察し排出曲線を描いた.呼気試験は3時間までを超音波法と同じ15分間隔で, 3時間から6時間までを30分間隔で呼気を採取し, 赤外線分光機を用いて13CO2を測定した.両試験の共通した排出動態指標であるT1/2とlag phaseを比較検討したが, 呼気試験のT1/2と超音波法のT1/2はγ2=0.638と強い相関を示したが, 両者の結果が一致する訳ではなかった.T1/2とlag phaseは共にFD患者で健常人より延長していた.呼気試験と超音波法の胃内残存率曲線は一致する傾向にはあったが, 超音波法でのばらつきが大きかった.

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