飼育下ブラジルバクの血漿中プロジェステロン動態に基づく発情周期とその季節性について

  • 楠田 哲士
    日本大学生物資源科学部野生動物学研究室:日本大学生物資源科学部動物生殖学研究室
  • 森角 興起
    横浜市繁殖センター
  • 小泉 純一
    横浜市繁殖センター
  • 内田 多衣子
    日本大学生物資源科学部野生動物学研究室:日本大学生物資源科学部動物生殖学研究室
  • 園田 豊
    日本大学生物資源科学部動物生殖学研究室
  • 甲斐 藏
    日本大学生物資源科学部動物生殖学研究室
  • 村田 浩一
    日本大学生物資源科学部野生動物学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Estrous Cycle Based on the Plasma Progesterone Changes and its Seasonality of Brazilian Tapirs (<i>Tapirus terrestris</i>) in Captivity

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抄録

飼育下ブラジルバク(Tapirus terrestris)雌2頭から週1回の採血を行い,エンザイムイムノアッセイ(EIA)法により血漿中プロジェステロン(P4)濃度を測定した。P4濃度の周期性から発情周期は約4週間であることが推察された。また,国内の動物園におけるこれまでのブラジルバク出産例を調査した結果,出産は年間を通して見られたが,3月から6月にかけてピークが存在した。P4動態からは明確な繁殖季節は存在せず,周年繁殖が可能であると考えられたが,年間の出産数に偏りが見られることを考え合わせると,気候的要因によって繁殖が影響を受けていることが示唆された。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (27)*注記

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