腹壁結核の一例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of Tuberculosis of Abdominal Wall
  • 腹壁結核の1例
  • フクヘキ ケッカク ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

32歳の男性の腹壁結核の症例報告。昭和54年7月原因不明の高熱と下腹部痛が出現した。昭和55年7月右上腹部腫瘤を自覚して入院した。入院時, 臍右方に鶏卵大の腫瘤と両鼠径リンパ節小豆大以下のものを触知した。白血球数7400, 血沈7/20, CRP(+), ツ反32×58硬結(+)であった。超音波・CT・腹腔鏡にて腹壁の嚢胞性腫瘤の所見を得た。手術の結果, 腫瘤部位には類上皮性肉芽腫がみられ, 腹膜に結核結節を認めた。手術と抗結核剤の併用で治癒した。最近20年間の日本における腹壁結核の文献的考察を加えたが, 本症例を含め13例で, 以前に比べ高齢者に多くなっている。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ