771. 琵琶湖底 200m ボーリング・サンプルの花粉学的研究 : I : 過去 60 万年間の古植生と古気候の変遷

書誌事項

タイトル別名
  • 771. PALYNOLOGICAL STUDY OF 200-METER CORE SAMPLES FROM LAKE BIWA, CENTRAL JAPAN : I : THE PALAEOVEGETATIONAL AND PALAEOCLIMATIC CHANGES DURING THE LAST 600, 000 YEARS
  • 琵琶湖底200mボーリング・サンプルの花粉学的研究-1-〔英文〕
  • ビワ コテイ 200m ボーリング サンプル ノ カフンガクテキ ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

日本における第四紀を通じての古植生の変遷とそれに基づく古気候の変化を究明して, 世界における第四紀の気候変化の標準の1つにすることを目的として, 1971年秋, 琵琶湖の水深65mの湖底から約200mに及ぶボーリングを実施した。そして, 殆んど完全に連続するコアを採集することに成功。このコア・サンプルは, 研究の第一段階として, 5m間隔で採集され, 花粉分析の視点から研究された。その結果, 200mコアは19の花粉帯に区分され, 約60万年間に12回の寒冷期(氷期)と10回の温和期の存在したことが確認された。このような琵琶湖における気候変化の記録をカリブ海からの酸素同位体による古水温変化と比較すると, 全般的にみてよく酷似する。なお, 琵琶湖底からのサンプルは, 有機化学, δ13C, 珪藻群集, フィッション・トラック法年代測定, 及び古地磁気変の諸視点からも究明され, 気候変化とそれらとの比較検討も併せて述べた。

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ