一般化弧を用いたA*探索による非文の解析

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  • Parsing Ill - Formed Input as A* Search Using Generalized Edges
  • 人工知能

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抄録

システムが受理できる適格な文の範囲に収まらない入力、つまり、非文が与えられたとき、その誤り箇所や誤り内容を推定し、適切な対処ができることは、自然言語インタフェースシステムの頑強性を高めるために重要である。本稿では、チャート法における弧の拡張である一般化弧を用いて上昇型と下降型解析を融合した、新しい非文解析手法を提案する。本手法は特定の文法に依存しない、適格文の解析に悪影響を及ぼさないなど、同じく一般化弧を用いたMe11ishの手法の利点をすべて引き継いでいるうえ、Me11ishの手法で必要となる複雑なヒューリステイクスを必要としない。夏に本手法は純粋に統語的な処理として実現されており、応用領域からも特定の文法からも独立であるため、汎用性が高く、その知見は関連する多くの方式へ応用できる。その特徴は、まず、枝刈りに相当する初期の誤り同定処理を他から分離し、そこに双方向統語解析法を利用したこと、次に、下降型処理である誤り同定・修正処理において、チャート法ではなく一般的な下降型解析に近い手法を用いて、誤り侯補の大域的な尤もらしさを利用した適格なA*探索を可能としたことである。本手法は、適格文の解析の4倍程度の時間で最も尤もらしい解析結果をすべて求めることができる。

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参考文献 (22)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050845762817780096
  • NII論文ID
    110002721955
  • NII書誌ID
    AN00116647
  • ISSN
    18827764
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00013801/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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