三重対角線形方程式の分割並列消去法について

書誌事項

タイトル別名
  • Partitioned Parallel Elimination Method for Tridiagonal Linear Equations
  • 数値解析

この論文をさがす

抄録

並列処理計算機の出現以来 数値計算の分野に対しては並列処理に適したアルゴリズムの研究・開発が求められてきた.本論文では 三重対角線形方程式の解法に対する並列処理の新しいアルゴリズムとして Wangの分割法に基づく分割並列消去アルゴリズム(I) および(?)を提案する.アルゴリズム(I)は計算機の並列処理個数が十分大きい場合 アルゴリズム(?)は並列処理個数が7以下の場合に適していると考えられる.三重対角線形方程式を解くための並列処理のアルゴリズムとして既にStoneのrecursive doubling法やHockneyのcyclic reduction法 Wangの分割法などがあるが 前者2つは特定のアーキテクチャの計算機向きであるとか 行列の次元数が2のべき乗であることが望ましいなどの制約がある.一方Wangの分割法も本論文で述べるアルゴリズムも SIMD方式の計算機であれば 特に制約のない似た方法である.しかし ベクトル演算総数においてアルゴリズム(I)はWangの分割法より著しく少なく その約40%で済む.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564287842642560
  • NII論文ID
    110002724312
  • NII書誌ID
    AN00116647
  • ISSN
    18827764
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00015464/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ