マウスおよびラット胎仔の胸部内蔵奇形観察のための顕微解剖法

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  • A MICRODISSECTION METHOD FOR DETECTING THORACIC VISCERAL MALFORMATIONS IN MOUSE AND RAT FETUSES

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抄録

マウスおよびラット胎仔の胸部内臓奇形の検査方法について検討した。検査には顕微解剖法を用い、胎仔はBouin固定ののち胸部を切開し、とくに心大血管の検査には心臓、大血管、食道および気管を全部一塊として取り出し、また心臓を心底部下で横断した。この検査方法を検査順序にしたがって記述し、各段階で正常例と奇形例の写真を対比させた。奇形例は、主としてラットの妊娠第8〜1O日目にchlorambucilを腹腔内単一投与して成立させたもので、以下の通りである。胸腺異常、肺の分葉異常、横隔膜ヘルニア、心臓の右方旋回または左方旋回、食道背側を走る右鎖骨下動脈、大動脈弓部欠損、大動脈峡部狭窄、大血管転換、総動脈幹遺残、血管輪、右側大動脈弓、冠状動脈口過剰、2劣性大動脈弁または肺動脈弁、心室中隔欠損、総房室口遺残、僧帽弁前尖亀裂、重複後大静脈、奇静脈形成不全など。

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被引用文献 (18)*注記

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