経過中に鏡面形成を呈したBronchial Atresiaの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Bronchial Atresia Presenting Niveau Throughout Long Term Observation

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抄録

背景.気管支閉鎖症の経過観察中に鏡面形成を呈し更に鏡面の上昇を確認し得た症例を経験した.症例.24歳女性.1999年10月の検診で胸部レントゲン上,右下肺野に卵円形の腫瘤影異京陰影を指摘され精査のため入院となった.各種画像検査,気管支鏡検査等から気管支閉鎖症と診断.以降は外来で胸部レントゲンを定期的に撮影していたが,2002年8月の胸部レントゲンでmucoceleに鏡面形成を認めた.その後更に経過観察していたところ,液面の上昇を確認し得た.結論.Bronchial mucoceleが何らかの機序で排泄され,その後再貯留したと推測された.その機序は不明であるが,Kohn孔,Lambert管等の側副換気路から排泄され,その後気管支腺からの粘液分泌によって液面の上昇をきたした可能性が考えられた.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 26 (5), 474-478, 2004

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

参考文献 (7)*注記

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