気管支結核症の治療効果判定を, 気管支鏡所見と3D-CT画像と比較検討できた1例

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タイトル別名
  • Comparison of 3D-CT and Fiberoptic Bronchoscopy in Evaluation of a Case of Bronchial Tuberculosis

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抄録

症例は75歳女性。主訴は咳嗽, 発熱で, 喀痰塗抹検査にてGaffky3号と判明し, 当院入院となった。抗結核剤4剤投与約2週間後, 気管支鏡検査にて気管支結核症と診断。ステロイド併用ストレプトマイシン吸入療法を行った。この吸入加療前後の治療経過について, 気管支鏡検査と3次元CT画像検査の所見を同時相で得ることができた。その結果, 本症例の3次元CT画像内視表示では, 気管支鏡所見に近い病変の評価が可能であり, 立体的気管支再構成画像では, 気管支鏡では得られないような末梢からの, 任意の方向より病変の拡がりを捉えることができた。気管支内腔と粘膜や壁構造とのCT値の差を利用した3次元画像表示は, 病変を視覚的に把握するのに有用な検査であると考えられる。

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 23 (6), 556-560, 2001

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (9)*注記

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