突然の呼吸困難を来たした脳梗塞患者 : 両側声帯麻痺の 1 例

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タイトル別名
  • Upper Airway Obstruction Due to Bilateral Abductor Vocal Cord Paralysis

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抄録

脳梗塞患者にみられた両側声帯麻痺の1例を経験した。症例は71歳, 男性。脳梗塞の加療中突然喘鳴を伴った呼吸困難に陥った。当初気管支喘息の治療を行っていたが改善なく, 吸気の延長もみられることから上気道閉塞を疑い, 気管支鏡を施行し両側声帯麻痺と判明した。本疾患は窒息の危険性があるため, 吸気の延長と喘鳴を認めた場合は気管支鏡による可及的診断が必要であると思われた。

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 15 (3), 299-302, 1993

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (1)*注記

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