オオシラビソのアイソザイムの遺伝および3地域の隔離天然林におけるアロザイム変異

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タイトル別名
  • Inheritance of Isozyme Variants and Allozyme Diversity of <i>Abies mariesii</i> in Three Isolated Natural Forests
  • オオシラビソのアイソザイムの遺伝および3地域の隔離天然林におけるアロザイム変異〔英文〕
  • オオシラビソ ノ アイソザイム ノ イデン オヨビ 3 チイキ ノ カクリ テ

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抄録

オオシラビソにおける標識遺伝子を検出することを目的として,3地域のオオシラビソ天然林から種子を採取し,平板ポリアクリルアミドゲル垂直電気泳動法を用いてそれらの雌性配偶体におけるアイソザイムの遺伝子分析を行った。その結果, 14酵素種を支配する合計23遺伝子座を明らかにした。また,これらのアイソザイム遺伝子をマーカーとして, 3地域の隔離した天然林集団(八幡平・吾妻・飛騨)の遺伝的変異を調査した。これら三つの地域集団における平均ヘテロ接合体率の期待値は平均0.071であり,全集団で検出されたアロザイム変異のほとんど (97.4%) が集団内変異に起因していた。また,各集団間の遺伝距離は0.007から0.012の範囲であった。すなわち,各地域集団内に存在する遺伝的変異および各地域集団間の遺伝的な差異は,ともに低いレベルであることがわった。

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