病原力の異なるマツノザイセンチュウの分泌するセルラーゼの牲質
書誌事項
- タイトル別名
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- Cellulase activities of pine-wood nematode isolates with different virulences
- 病原力の異なるマツノザイセンチュウの分泌するセルラーゼの性質
- ビョウゲンリョク ノ コトナル マツノザイセンチュウ ノ ブンピスル セルラー
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抄録
マツノザイセンチュウの病原力の弱い培養個体群も,セルラーゼを体外に分泌していることを活性染色法により確かめた。マツノザイセンチュウが分泌するセルラーゼ酵素群の組成は,ニセマツノザイセンチュウとは異なるものの病原力の強い培養個体群と弱い培養個体群の間で違いはみられなかった。マツノザイセンチュウが分泌したセルラーゼの活性を比べると,病原力の強い培養個体群の方が病原力の弱い培養個体群よりも強かった。またマツノザイセンチュウの分泌するセルラーゼが結晶セルロースを分解する能力をもつことを明らかにした。マツノザイセンチュウの分泌するセルラーゼがマツ樹体内においてもセルロースを分解しうると考えられた。以上よリセルラーゼがマツ材線虫病の病原物質であるという可能性がより確かになった。
収録刊行物
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- 日本林學會誌
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日本林學會誌 76 (3), 258-262, 1994
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206358913920
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- NII論文ID
- 110002830587
- 10019369163
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- NII書誌ID
- AN00198561
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- ISSN
- 21858195
- 0021485X
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- NDL書誌ID
- 3883515
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可