オオアカズヒラタハバチの大発生とそれに伴うエゾマツの枯損

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タイトル別名
  • An outbreak of <i>Cephalcia isshikii</i> (Hymenoptera: Pamphiliidae) and the following mortality of <i>Picea jezoensis</i>
  • オオアカズヒラタハバチ ノ ダイ ハッセイ ト ソレニ トモナウ エゾマツ ノ

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抄録

1930年に植栽されたエゾマツ壮齢人工林に, 1984年から1992年にかけてオオアカズヒラタババチが大発生した。大発生個体群では2年1世代の個体が車越し,しかも羽化年がほぼ同調していたため,激しい食害は隔年で起こった。大発生は局所的な大発生中心からしだいに林分全体に拡大した。 1988年に土中の老熟幼虫密度がピーク (300~600頭/m2) に達した後,おそらくはBeauveria bassianaによる硬化病の流行によって大発生個体群は崩壊した。エゾマツの楼死率は21~42%に達し,大部分の枯死木の樹皮下にはArmillaria bulbosa詔存こ酷似したナラタケ属菌の菌糸膜が見られた。

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