マダケ林における水分経済-竹林の生熊学的研究(第9報)

• 沼田 真

  千葉大学文理学部植物学教室

• 三寺 光雄

  気象研究所応用気像研究部

書誌事項

タイトル別名

• Water Economy in a Bamboo Stand-Ecological Studies of Bamboo Forest in Japan LX

抄録

今まで生態学で行われてきた環境解析には不十分な点が多い。たとえば,土壌学的に土壌条件を解析することはできても,それが植物の生活にいかなる意義をもち,どんな役割をはたすかにについて適確に判定できなければ,生態学的に土壌環境を解析したことにはならない。われわれは,竹を材工料として,生態学的環境解析の方法を確立するための実験を行なつている。さきに(三寺・沼田1960),分散分析と因子分析の方法を用いて,きいている環境要因を探索する方法を述べたが,そこで推定された第1因子としての発筍期の雨量という水条件の意義を確認するために行なつた実験について報告したものが,本稿である。実験は現在も続行中であるし,総括にも述べたような問題点が多く残されているのであるが,今までにえられた結果を報告する。

収録刊行物

• 日本林學會誌

  日本林學會誌 43 (12), 311-319, 1961

  日本森林学会

詳細情報

• CRID: 1390001206354364928
• NII論文ID: 130003578085
• NII論文ID: 110002839302
• NII書誌ID: AN00198561
• DOI: 10.11519/jjfs1953.43.12_311
• ISSN: 21858195
• ISSN: 0021485X
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可