日本列島の山地流域からの流出に関する研究 (II)

書誌事項

タイトル別名
  • The study of run-off from mountainous watersheds in Japan (II)
  • 日本列島の山地流域からの流出に関する研究-2-流況の表示法と地質区分に関する研究
  • ニホン レットウ ノ サンチ リュウイキ カラ ノ リュウシュツ ニカンスルケ
  • 流況の表示法と地質区分に関する研究
  • Discussion of the coefficient of flow-duration by KISHIHARA and of the geological divisions for this study

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抄録

本論では既往の流況の表示法に関する検討を行った。流況の表示法は多くの研究者によって提案されているが,それらを大きく四つに分類し,本研究の目的に合致する指標を岸原の既往の検討結果と併せて検討した。その結果,流況係数(豊水流量/渇水流量)と渇水比流量を取り上げ比較検討した。評価の基準としては菅原のタンクモデルの浸透成分と短期流出成分との振り分け比率を用いた。流況係数は菅原の指標と一致し,流域の流出機構とくに低水部の機構と関連が深いことが明らかになった。これに比較して渇水量(渇水比流量)は流域間の差の検出力も低いし,菅原の指標との関連も流況係数に比し薄かった。次に流況係数を基準として地質分類を行い,八つの地質区分にまとめた。

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被引用文献 (4)*注記

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