音符のポテンシャルを考慮した楽譜自動作成システム

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  • An Automated Score Making System Considering A Potential Field of Notes

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抄録

近年、楽譜の自動作成システムが実用化されてきている。楽譜は、本来、曲を綴るものであるが、一方では、見た目に美しく且つ演奏し易いことが要求される。楽譜の作成には、種々、微妙な配慮が必要であるが、基本的には楽譜記号、五線幅あるいは五線長などは譜面の大きさにより一定の書式があり、また五線上の音符の上下の位置、即ち音高は既に曲により与えられているので、残された大きな自由度は音符の横方向の配置である。ここで、最も基本となる原則は、「音符間隔は音長に比例し、同種音符から成る場合は等間隔とする」というものである。しかし、その等間隔の長さも異種音符相互の音符間隔及び音符とそれ以外の記号との間隔も特別な規定はない。この不確定な部分を規定する一つの法則を見出すため、楽譜を、音符をはじめとする楽譜記号で構成される一つのポテンシャル場で表現する。この目的は、楽譜の自動作成への応用と同時に、楽譜の演奏のし易さ見た目の美しさという音楽・芸術のもつ感性的な面と論理的なポテンシャル場との対応を考えることにある.ここでは、簡略化のため1パートからなる単純な楽譜を対象とする。

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