書誌事項
- タイトル別名
-
- A simple in situ preconcentration for the simultaneous determination of arsenic (III) and arsenic (V) in environmental water samples based on solid-phase extraction
- 固相抽出法による環境水中のヒ素(III)及びヒ素(V)の簡便な現場同時補集濃縮/定量
- コソウ チュウシュツホウ ニ ヨル カンキョウ スイチュウ ノ ヒソ 3 オヨビ ヒソ 5 ノ カンベン ナ ゲンバ ドウジホシュウ ノウシュク テイリョウ
この論文をさがす
抄録
環境水中のヒ素(III)(亜ヒ酸)とヒ素(V)(ヒ酸)を同時に小型カラムに吸着捕集し,液性の異なる溶離液によりヒ素(III)とヒ素(V)を順次溶離回収する固相抽出法に基づく捕集濃縮法を開発した.小型カラムとして,陽イオン交換基結合型シリカゲルを充填したカートリッジ(Sep-Pak CMカートリッジ)にジルコニウムを担持し,ジルコニウム担持カラム(Zr-SP)を調製した.Zr-SPに対するヒ素(III)及びヒ素(V)の吸着・脱着は水溶液のpHに依存するが,その挙動は異なった.ヒ素(III)はpH 3.8~10の範囲で定量的に吸着するが,一方,ヒ素(V)はpH 8.0以下で定量的に吸着した.また,脱着については,ヒ素(III)は酸性溶液及び塩基性溶液で,またヒ素(V)は塩基性溶液でできることを見いだした.このpHによる吸着・脱着挙動の違いを利用して,pH 4.5でヒ素(III)とヒ素(V)をZr-SPに同時捕集した.このZr-SPに,まず0.5 mol/l塩酸を通してヒ素(III)を溶離し,更に0.5 mol/l水酸化ナトリウム溶液を通して残ったヒ素(V)をそれぞれ分別溶離した.溶離したヒ素(III)及びヒ素(V)はそれぞれ水素化物発生-原子吸光光度法で定量した.本法は簡便で,フィールドワークにおける現場法として活用でき,汽水試料に適用した.<br>
収録刊行物
-
- 分析化学
-
分析化学 52 (12), 1147-1152, 2003
公益社団法人 日本分析化学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204353888384
-
- NII論文ID
- 110002905187
-
- NII書誌ID
- AN00222633
-
- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD3sXpvFyrt7g%3D
-
- NDL書誌ID
- 6789371
-
- ISSN
- 05251931
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可