高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法による畜産物中のベンズイミダゾール系寄生虫駆虫剤の分析
書誌事項
- タイトル別名
-
- Analysis of Benzimidazole Anthelmintics in Livestock Foods by HPLC/MS/MS
- コウソク エキタイ クロマトグラフィー タンデム シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル チクサンブツ チュウ ノ ベンズイミダゾールケイ キセイチュウ クチュウザイ ノ ブンセキ
この論文をさがす
抄録
畜水産物に使用される動物用医薬品は,生産性の向上や疾病予防や治療のため使用量が増大し,その残留の可能性が懸念されている.一方,食品の安全性確保のため公布された「ポジティブリスト制」施行に向け,動物用医薬品の一斉分析法の開発が急務となっている.そこで家畜用寄生虫駆除剤として広く使用されているベンズイミダゾール系薬剤について,高感度測定と構造解析能を併せ持つイオントラップ-高速液体クロマトグラフ/タンデム質量分析計(HPLC/MS/MS)に,固定相にペンタフルオロフェニルプロピル基が導入されたHPLCカラムを用いた分析法を検討した.移動相をアセトニトリル : 0.2% ギ酸(50 : 50)(v/v)とし,ポジティブモードのエレクトロスプレーイオン化(ESI)でmultiple reaction monitoring(MRM)及びenhanced product ion scan(EPI)により測定を行った.オクタデシルシリカ(ODS)カラムとは選択性の異なる分析カラム用いることにより,アイソクラテックな移動相での9種のベンズイミダゾール系薬剤の一斉分析が可能となった.また,イオントラップ-HPLC/MS/MSのEPI分析では定性分析の指標として有効な化合物の構造情報が,MRM分析では高感度測定が得られた.HPLC/MS/MS法の活用は残留動物用医薬品分析の有効な手段となると思われる.<br>
収録刊行物
-
- 分析化学
-
分析化学 54 (9), 775-782, 2005
公益社団法人 日本分析化学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679332228736
-
- NII論文ID
- 110002910483
-
- NII書誌ID
- AN00222633
-
- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2MXhtVGis7nF
-
- NDL書誌ID
- 7489147
-
- ISSN
- 05251931
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- NDL-Digital
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可