瀬戸内海の自然海岸に生育する海浜植生の成立要因

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タイトル別名
  • The relationships between the coastal vegetation and environmental factors on natural coast of Seto Inland Sea
  • セトナイカイ ノ シゼン カイガン ニ セイイク スル カイヒンショクセイ ノ セイリツ ヨウイン

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抄録

瀬戸内海に自生する海浜植生を兵庫県明石市域の海岸域に復元させることを目的として,復元モデルとなる自然海岸を播磨灘周辺地域から8地点選択し,各地点に自生する海浜植生の種組成および構造と生育地の土壌の粒径組成,土壌水分,土壌塩分などの環境要因について調査を行った。全調査コドラートは,TWINSPAN分類法,DCA序列法のいずれの手法においても,海浜に生育するコウボウムギとハマボウフウの優占する群落型と内陸部に生育するヨモギが優占する群落型の大きく2つのタイプに分割できた。立地環境を比較すると,前者は主に土壌として未発達な砂や礫から構成され,不安定かつ貧栄養, 乾燥気味であり,後者はシルト, 粘土分を多く含み,安定かつ水分条件が良好と考えられた。復元目標としては,前者のタイプが望ましいと考えられる。

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